ISBN:4163250301 単行本 石田 衣良 文藝春秋 2006/06 ¥1,600

石田衣良さんのIWGPシリーズ最新作

何話かのオムニバス形式(あってるよね)なんですが表題の「灰色のピーターパン」は正直物足りなかったかな

いままで主人公が解決してきたトラブルに比べると非常に「楽勝」感があり良い意味では安心して、悪い意味だとドキドキもハラハラもせず読み終わりました

現代の風刺っぽいとこも多々あるんですがオレの頭では全てを掴み切れなかったようで

対して最後の「池袋フェニックス計画」はIWGP的なバイオレンスあり巨悪ありといったお話

しかし書いてて気付きましたが話のスケールが大きくなればなるほど内包するモノも多くなりつまりは「腑に落ちない」「納得いかない」という事もあるということで・・・

「池袋フェニックス計画」ではいろんな人が傷つきながら事件を解決しました、「灰色のピーターパン」は(割と)勧善懲悪的に話は解決しました

でも面白いと思ったのは「池袋フェニックス計画」の方で・・・

常日頃「自分はハッピーエンド至上主義」とかMAXコーヒーより甘い事言ってますがやっぱりどっちが良い悪いってモンでもないですね・・・

全4話のうち残りの「野獣とリユニオン」「駅前無認可ガーデン」も現代の闇を切り裂くお伽噺

結論としてはさすが石田衣良のIWGP、期待は裏切りません

ああ、早く次が読みたい

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